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年々課長の武器が減っていないか?360度評価が課長を苦しめる

目次

 課長には厳しい360度評価

みなさんの会社では360度評価を導入されているでしょうか?

ご存知の方も多いかと思いますが、360度評価とは、

成果評価方法の1つで、上司や、部下、同僚、関連部署など

各方面の人から評価する手法です。

 

課長は今まで部長から評価されるだけでしたが、

360度評価では、部長だけではなく、同僚、部下からも評価されるのです。

 

360度評価のメリットよりデメリットの方が多いのでは

当然360度評価には、複数の評価者が評価することになりますので、

客観的で公平になりやすいメリットがあります。

 

今までの評価では、仕事ができないのに部長にだけゴマすっておけば

そこそこ良い評価をもらえていたでしょうけど、360度評価では今までのようにはいきません。

 

360度評価で良い評価をもらうには、同僚や、部下からも認められるような仕事を常にしないといけません。

 

すなわち、部長からはよく評価され、同僚の足を引っ張ること無く協力的で、部下からは信頼される良き課長でなくてはいけないのです。

これは課長のあるべき姿だと思いますが、みなさんの周りにそんなできた課長はいますか?

 

日本は年功序列で良いのではないか?

年功序列を全面的に肯定する訳ではないのですが、

日本人には年功序列があっているのではないでしょうか?

 

昨今ではどこの企業でも成果主義を採用する会社が多くなってきていると思います。

肝心なのは、成果主義で良い評価を得た人にあまり恩恵がないのが現実だと思います。

 

具体的な例でいうと、最高評価の人と、最低評価の人でボーナスの金額がほとんど差異がないのです。

これは会社によって違うと思いますが、実際私の会社では最高評価と最低評価では10万円も違わなかったのです。

 

お金のためだけに仕事をする訳ではないのでしょうが、なんか頑張っても頑張らなくてもあまり

報酬が変わらないのならば、そこそこで仕事をするのが人間です。

 

しかし日本人は生真面目な人が多いので、報酬はあまり変わらないものの

悪い評価をもらわないように頑張ってしまう人が多いと思います。

 

360度評価は社員のためでは無く、会社のためにある

360度評価の建前は

「公平に能力を評価し、頑張った者にはボーナスなどで報酬を与える」

といった社員の為に定められた制度に思えますが、

 

実態は頑張って成果を上げても報酬は微々たるものです。

会社側はいかに賃金を減らし、会社に残るお金を残そうかと考えています。

そこで思いついたのは、年々上がっていく人件費を抑えるために

今までの年功序列から成果評価による賃金に変更したのです。

 

社員の為なら、過激な成果評価を

もし社員の為を思っているなら、成果評価による報酬の増減にメリハリをもたせた方が結果が出るのではないでしょうか?

極端な例として、完全歩合報酬のように、売れたらその売り上げの数%が給与、ボーナスになり、

売れない場合は、完全に0のような給与体系にすれば、誰に言われなくても頑張って成果を出そうと思うのではないでしょうか?

 

 

昔の課長は怖かった

昔の課長はとても怖い人が多かったと思いませんか?

ミスがあれば、全員の前で怒鳴られるといった公開処刑は当たり前。

 

課長の飲みの誘いは絶対参加、そして、課長が帰らないといえば

3次会だろうが4次会だろうがとことん付き合う。

 

それでも我慢してついていったのは、

それが社風であり、我慢していればいつかは課長になり、給料が上がるのだろうと

夢を持っていたからだと思います。

 

今の会社員は課長になんかなりたくない

そもそも今の会社員は課長になりたいなんて思う人はあまりいません。

課長のポストが少なくなっているので、最初から諦めている点もありますが、

課長になっても給与、ボーナス面であまりメリットがないので

わざわざ頑張ってまでも課長になりたいなんて思っていないのが現状です。

 

課長も平社員も給与があまりかわならないなら、

わざわざめんどくさい仕事なんてしたいと思いませんよね?

 

だから課長の言うことを聞かない

 

そもそも課長を目指していない社員ですから、

課長の言うことを聞くわけがないのです。

 

頑張って良い評価をもらってもボーナスがあまり変わらないので

頑張るわけがないのです。

 

それでも課長は部下をコントロールして、課の売り上げを達成するなど

目標を達成しなくてはいけません。

 

昔なら、体育会系のノリでパワハラまがいのスパルタ方式で

部下を引っ張っていったり、飴と鞭ではないですが、厳しくした後には

会社の経費を使って部下に酒を奢ってやっていたわけですが、

今はそんな事は許されません。

 

 

そうです、今の課長は部下をコントロールする武器がなくなっているのです。

景気が良いとはいえない現状で、会社側からは売り上げアップを求められ、

部下は言うことを聞かず板挟み状態。

 

今、課長職でうつ病になる人が多いそうですが、

上記のような環境で相当なストレスになっているのでしょう。

 

最近、過労死問題もあり、社員の残業を減らすような動きも出てきて

社員が働きやすい会社を目指す流れになってきています。

 

しかし、下手をすると残業0=残業代もカットで、仕事は従来のまま

の場合があり持ち帰りで仕事をする事になるかもしれません。

 

今後、成長が難しい会社は制度、待遇が改悪の可能性が高くなると思います。

厳しい状況、ストレスフルな環境で体を壊す前に、今後の生き方を考える時間を

割いてみてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人

40後半のサラリーマンです。
ソフトウェアエンジニアの仕事で100時間続きで倒れて入院。
知人に「残業時間が無い」と誘われ転職したが、まさかの激務で2度目の入院。
健康と自由な時間に憧れ、独立を目指してます。

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