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40代課長が辞めたらどうなるの?

目次

同じ課の課長が毎年変わる訳

私が課長になる前の話ですが、上司(課長)が毎年変わってました。

 

よく言えば、時代の変化に対応したスピディーな人事対応。

悪く言えば、「業績を上げるには何か動かねば」「じゃ、組織を変えてみよう」

といった上層部の戦略無き人事異動。

 

なぜ毎年変わるのかは個人的には後者の上層部の戦略なき人事異動が理由なのではと思っています。

会社なので業績を伸ばすのは当然と理解していますが、たった1年で飛躍的に業績を伸ばすのは

難しいと思います。

 

いや、1年で飛躍的に伸ばす手法もあるのかもしれませんが、それは短期的戦略になり

しかもリスクを伴います。

 

優秀だった課長達

過去私の上司は4人変わりましたが、みんな優秀な課長だったと思います。

 

なぜ課長を辞めさせられたのか?

それでは優秀にもかかわらずなぜ辞めさせられたのでしょうか?

4人の課長について振り返ってみたいと思います。

 

 

一人目:山田課長が辞めた話

山田さん(仮名)は私がこの会社に転職した時の、最初の上司でした。

趣味は仕事というくらい真面目に働く方で、仕事も、頭のキレも良い方でした。

キャラクターとしてはぶっきらぼうな感じで、ジョークを言って楽しませる感じではありませんでした。

 

仕事が出来るのですが、課長が会社方針について度々上層部とぶつかる事があり、

見てるこちらがヒヤヒヤしたものでした。

自分の意見を言う事は良い事だと思いますが、伝え方としてあまりにも

上層部をぶった切るような伝え方にしてしまうと、意見は正しくとも

逆に返り討ちにあう事があるかと思います。

 

そのせいか、子供が生まれたばかりなのに、海外駐在に飛ばされてしまいた。

 

二人目:伊藤課長が辞めた話

伊藤さん(仮名)は2人目の上司でした。

この方は多趣味で、人当たりも良く、冗談で周りを笑わせるといった

山田さんと正反対の課長でした。

 

ただ、仕事の能力は中か、中の下といったところでした。

現在会社が求める課長像としては、管理だけではなく、実務も行う

プレイングマネージャを期待しています。

業務遂行能力が低い課長なので、部下から伊藤さんに対して意見、時にはダメ出しに聞こえるような意見を

ぶつけられていました。

伊藤さんはキレやすく、そんな部下からのダメ出しがあった日には、部下をボロクソに

やっつけてました(もちろん口で)

 

1年後、業務遂行能力も低く、業績も伸びず、課をまとめる事のできない伊藤さんは

他部署に干される形で異動になってしまいました。

 

三人目:新山課長

新山さん(仮名)は3人目の上司でした。

大企業から転職してきた40代後半の課長さんでした。

前職では経営層にまで登りあげた出来る方ですが、

とにかく”えらそう感”が出ています。

 

 

しゃべりだしたら止まらないし、他人の話なんてまったく聞きません。

しかし良く面接で合格したなぁ〜と思います。

 

そんな新山さんは入社してからたった1ヶ月で存在感(悪い方の)を出し、

あっと言う間にほとんどの上層部を敵に回しました。

 

最高記録達成

そんな新山さんはたった半年で異動になってしまいました。

新しい課の課長となりました。その課には部下が一人もいなく、新山さん一人だけの課です。

実質窓際ですが、本人は周囲の冷たい視線には動じず、楽しそうにプレーヤーとして仕事を続けています。

 

四人目:古山課長

古山(仮名)さんは、外資系企業からの転職組みです。年は40代半ばです。

英語はペラペラですし、仕事もできる。性格はちょっとクールな感じでした。

クールというと冷たい感じがしますが、そうではなく”あまり人に干渉しない”方でした。

もちろん相談すれば、いろいろアドバイスもしてくれる良い課長でした。

 

古山課長とはとても仕事がやりやすかったです。

私の意見も尊重してくれますし、最初から全否定するのではなく、いろいろチャレンジさせてくれます。

このまま古山課長の下で色々学んでいきたいと思っていました。

 

えっ、転職ですか?

1年も経っていないのですが、古山課長が転職すると話を聞いて驚きました。

外資系企業に転職するようです。

どうやら古山課長は会社に対して改善提案を何度も行ってきたらしいですが、

会社側は失敗したらどうするの一点張りで、そんな古い体質に嫌気がさしたようです。

 

でも嬉しかった

古山課長が辞めた事はとてもショックでしたが、40代半ばにもかかわらず

転職を2度も成功させているなんて、当時30代の私にとっては夢ある話で

とても嬉しかったのです。

 

私も転職組みなのですが、これは最後の転職であってこの会社と心中するつもりで

入社しまいた。というか、40代になったら転職は不可能で、

40代以降に会社を辞めたら道路工事などのアルバイトしかないと思っていました。

それが実際には40代でも仕事は選ぶ事が出来る事を知り気持ちが楽になりました。

 

なぜ外資系に転職したのか?

古山課長になぜもう一度外資系に転職したのか聞いてみました。

「外資系企業では、年度の売上目標を決めた後は、上層部はマネージャに干渉しない。

もちろんマネージャーには裁量権があり、自分の考えで組織を動かしたり、

予算の範囲で人を雇ったりも出来るといった自由度が魅力。」

古山さんは外資から日本企業に転職したももの、やっぱり外資の方が肌に合っていたようです。

 

4人の課長たちの今

そんな4人の課長さんですが、たまに会う機会があるので

現状についてヒアリングしてみました。

 

山田課長(海外駐在):不幸せ

激務のせいか顔がパンパンになるくらい激太りしていました。

毎日の睡眠時間は3〜4時間ととてもきつそうでした。

本人曰く、寿命を削って仕事してるよと言っていました。

伊藤課長(部署異動):不幸せ

相変わらず干されっぱなしなので、良く会社で寝ています。

やる仕事が無いんでしょうね。

家族があるので辞めたくても辞めれないそうです。

新山課長(部署異動):幸せ

部下が一人増え2人体制になりました。

干された平社員が異動になってきたようです。

社内からは会社の金で好きな事やってと白い目で見られていますが

本人は自分たちのやりたい事をやっているようで生き生きしています。

古山課長(外資系に転職):幸せ

転職先では大活躍しているようです。

 

まとめ

誰が一番幸せそうかというと、個人的には古山課長なのかなと思います。

ただ、会社内で干されているものの新山課長の生き方も幸せなのかもしれません。

もしかしたらプロジェクトXのような大ヒットを生み出すのかもしれません。

私は周囲の視線を気にするタイプなので新山課長のように干された瞬間に

転職するのだろうと思います。

 

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この記事を書いた人

40後半のサラリーマンです。
ソフトウェアエンジニアの仕事で100時間続きで倒れて入院。
知人に「残業時間が無い」と誘われ転職したが、まさかの激務で2度目の入院。
健康と自由な時間に憧れ、独立を目指してます。

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